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<檜扇(ヒオウギ)の実> <季節: 9月上旬> これは、何だと思いますか?面白い形をしてますよね。いびつというか、触感はちょっと触るとプニュっとした感じです。 黄緑色が爽やかで、アレンジメントの印象を面白くしてくれます。葉の形をみるとフリージアと同じ剣状の細い葉をもっています。 アヤメ科の植物です。茎のくねった感じも線が楽しいので数本長くあしらってみるのも素敵です。 「檜扇(ヒオウギ)の実」です。 ヒオウギの花は咲くと直ぐ終わってしまうので切花の姿では、あまり見かけないかもしれませんが、 代わりにこの実物は秋の人気ものです。浅い秋のシーズンに出回ります。 1週間前ぐらいのことです。面白いことがおきました。 ベランダにおいている小さな鉢からヒオウギの花が1輪突然姿をあらわしました。 最初なんだろうと思っていました。伸びている葉の形をみて、まさにヒオウギ、だ!と驚いてしまいました。 ヒオウギの花は夏の葉です。だからかなり遅咲きです。ヒオウギの実をご紹介するのに調度よいタイミングで咲いてくれました。 ベランダの鉢は水やりをするだけでほとんど野放し状態なのですが、時々思いもかけないものが生えてきて驚きます。 恐らく私が面白半分でヒオウギの実を何個か土に埋めたのかもしれませんね。それも何年か前に・・。 ヒオウギの花は平たい6枚の花弁をもっています。そしてその葉は写真でご確認いただける通り、 葉の並び方が、檜の板を並べ合わせた扇のような形をしているとのことで「檜扇」とよべれています。 ヒオウギの実は2度おいしいです。それは実をそのままにしておくと、そのうち黒びかりする真珠のような実が後から顔をだします。 そしてそれはずっとドライで楽しめるのです。去年手に入れたヒオウギの実は今年もきれいな状態です。 秋が深まる頃にヒオウギの実はこの姿で又市場に出回ります。 この実は「射干玉(ぬばたま)」とも呼ばれます。 射干玉(ぬばたまの)〜 は、黒いことを意味する、「夜」や「髪」などの枕詞(まくらことば)として歌に詠まれています。 ヒオウギの花はこの黒い実から、烏扇(カラスオウギ)とも呼ばれます。 |