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<ギガンチウム> <季節: 6月中旬> 梅雨時から夏に掛けて出回る葱坊主の仲間達。その中でも親分のギガンジウムのご紹介です。とにかく大きくって存在感があります。色目が柔らかくて優しいです。 最初は野球のボールぐらいだったのですが、球状にびっしり詰まっている一つ一つの花が咲き始めるとソフトボールほどの大きさに成長します。現在直径13cm程のサイズです。これがまたしばらくすると爆発したように一回りサイズアップして、最後の頃にはハンドボールぐらいになるんです。 この花は茎から赤い液がでるので注意が必要です。 水揚したとき、茎から液がたらたらと出てきます。出てきた瞬間は透明のようにも見えるのですが、どんどん赤みを帯びてきます。なのでガラスの器にいけると水が黄色がかった赤い色に染まってしまうので、透明でない器をご利用の方がいいと思います。 この液体が一緒にあしらうお花に悪影響を与えるとよくないので、切り口を暫く水洗いします。ただ、水洗いしても花器の中ではどうしても水は色づいてしまいますのでそれは仕方がありません。 ギガンジウムのこの液ほど、強烈で脱色が難しいものは他に私は知りません。 ユリの花粉、つぶれてしまった実、その他色の液体を出す切花はいろいろありますが、このほとんどは床を汚しても電解質の水でふきとれば大概きれいになります。 ですが、このギガンジウムは何をやっても一旦ついた色はしつこく絶対とれることがなく、とてもやっかいなのです。 洋服につけても恐らくクリーニングで取れないのではないのかなぁと思います。 花束にとりあわせると豪華になる見栄えのするお花ですが、受取られた方が、うっかり洋服や家具を汚されたりすることの心配もあるので、茎をオアシスに差し込んでしまうアレンジメントに利用の方がお渡ししたあとのことを考えると安心だと思います。 新鮮だから液が出るということではなく、もう花が咲ききった状態でも茎をむき出しにしてるとやはり液がでてくるので、油断なく、くれぐれもご注意ください。 |