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<バラ・ブラックティー> <季節: 8月下旬> 真夏のブラックティー 過ぎ行く夏を愛しむかのように朝からセミの声が久しぶりに晴れ渡った空に響きます。 少しお休みしていたブラックティーがまた出始めました。 本当の真夏はブラックティーも夏休みですが、初夏や残暑はブラックティーは営業中です。 ただでさえ夏はバラにとって厳しい季節ですが、花びらの薄いバラはそれに耐えられないので出荷されなくなります。 なので夏のシーズンは入荷するバラの種類も大変限られたものになってしまいます。 それで本題のブラックティーですが、バラ好きの方はブラックティーのファンも多いと思います。 深いボルドー色に輝く花色、そしてバラのリキュールのような芳香、柔らかい花びら、バラの魅力の全てを兼ね備えています。 ただ、花色なのですが、ちょっと歩くと汗ばむような季節になり始めると、あの深い色が一変して赤茶っぽくなったり、 すごいときには朱色になってあらわれてきます。 なので冬場に見かけるブラックティーを思い描いて温かい季節に注文をすると、まず深い色でくることはないのでご注意ください。 出きるだけわかりやすいように花色に注意して光をあてて映してみましたが、赤味があるのがお分かりになるでしょうか? 肉眼でみると赤茶なのですが、ファインダー越しにのぞかせるこの花の色はボルドーにも見えてきたり、いろいろな表情を見せます。 花の中の色素のいたずらなのでしょう。 一番手前のバラの色が冬場に見かける花色に近いように見えていますが、実際はもっとまっかっかなんです。 温度によってなのか、季節による花自体の構造の変化によるものなのか、花自体の盛っているものは同じでも、 この赤い色素はちょっとした環境条件で発色がぶれ易いのでしょう。花の神秘です。 |